先週、明成高校高橋先生たちと、浦戸諸島、野々島を訪れました。

塩釜市浦戸諸島(http://www.city.shiogama.miyagi.jp/urato/ )。

その歴史は古く、現在は牡蠣や海苔の養殖が盛んな松島湾が誇るのどかでとても素敵な有人島です。

しかし、そんな浦戸諸島も、今回の津波で壊滅的な被害を受けました。

漁業の再開も全くこれからというのが実態です。

そんな浦戸諸島の名物のひとつに「菜の花畑」があります。

特に朴島が有名で黄色い菜の花が旬の時期になると咲き乱れます。

この菜の花、実は白菜の花だということを御存知でしたでしょうか。

実はこの菜の花(白菜)にはものすごい歴史があるのです。

明治以降、中国から白菜の種を持ち帰った日本人が、白菜を各地で育ててみたが、

うまく育ちませんでした。それは、カブなどの他のアブラナ科の野菜と

一緒だと交雑が進み、うまく白菜にならないからです。

そこで、隔離するために離島で育てようということで、大正時代塩釜浦戸諸島で試行錯誤が何度も繰り返され、

見事成功したのが、渡辺採種場の松島純2号という白菜です。

大正末期~昭和初期にかけて、宮城県は白菜の大産地となり、仙台白菜という名で

東京等に出荷され全国一の出荷高を誇りました。

↑一番最初に種とりに成功した、馬放島。

そう、今食卓で食べている白菜の原点は、実は塩釜の浦戸諸島なのです。


↑明成高校高橋先生

明成高校の高橋先生率いるリエゾンキッチンで、震災前の去年から「みんなの白菜物語プロジェクト」というものが立ち上がり、宮城県内各地で、これまでの白菜のふるさとの歴史を訪ねて、これからの未来にタネを蒔こうという素晴らしい取り組みが始まっております。

↑その大本となっているのが、この「ハクサイの絵本(農文協)」

 浦戸のことが書かれてます。白菜の歴史、育て方等が網羅されている素敵な絵本です。

今回は、その種のルーツである、松島湾浦戸諸島に行こうというもの。

(個人所有の船で島まで行きました。ハリウコミュニケーションズの菊地専務、ありがとうございます!!)

今後、私たち蜂屋食品は、塩釜にある企業として、この浦戸が原点の白菜を

使った餃子を作ることで、参加させていただきます!!

いろいろ調べると、松島白菜(仙台白菜)がはじめて出荷された年と、蜂屋食品の創業が

同じ大正13年ということがわかりました。同じ時代に同じ地域で生きたハクサイと、

地場の魚を使って蒲鉾製造していた蜂屋商店。

浦戸の素晴らしさを少しでも世の中の人たちに

知ってもらい、そして現状を知ってもらうために、さらには明るい未来のために

少しでもお役に立てればと考えております。

↑80歳を超えるおばあちゃんたちからハクサイの話を聞くことが出来ました。

 とても貴重な体験となりました。

↑5月に炊き出しに行ったことをちゃんと覚えてくれてました。

 餃子の味までちゃんと記憶していただいててありがとうございます!!

ハクサイ餃子が出来上がったら、まず真っ先に浦戸のおばあちゃんたちに食べていただきたいと

思います(*^_^*)。

蜂屋食品株式会社

蜂屋

(はちやの餃子)

営業時間: 10:00~18:00
休日:    日曜・祝日
電話番号: 022-364-8211
FAX:    022-366-7605
住所:    〒985-0011 宮城県塩釜市貞山通3丁目3-27
駐車場:  有り

おいしい餃子のHP:  http://www.hachiya-foods.co.jp/
Email:   info☆hachiya-foods.co.jp
       (☆を@に変えてお送りください)