食の学人の会、高橋先生から、浦戸諸島（野の島）で採種された種で育てられた白菜の苗を頂きました。

松島湾に浮かぶ浦戸諸島は、白菜のふるさとの一つです。

明治・大正時代に中国から持ち込まれた白菜の種は当時、どういうわけか、うまく結球した白菜を育てる事が出来なかったそうです。

そこで、浦戸の島で隔離して育てたらどうか？と、当時の研究者の人たちが考えやってみたところ、見事に成功。

そして、全国で白菜が育てられるようになりました。戦前、宮城県は全国一位の生産量を誇ったそうです。

そんな、先人達の知恵と工夫と努力が詰まっている宮城県が誇る文化を持つ食材「白菜」を、浦戸諸島の野の島で明成高校生のみなさんをはじめとした方々が、大震災の後、復興への想いと共に、島のおばあちゃんたちと一緒になって畑を耕して種を取っております。

当店の創業の年と、渡辺採種場の伝統品種、松島純２号が誕生した年は大正１３年と同じ年。松島純２号品種の白菜を使い、「松島白菜餃子」を高校生のみなさんたちと共に販売したりさせていただいております。そのようなご縁をいただいている関係で、今年も白菜の苗を頂戴しました。頂いた品種は「松島新２号」、昭和１８年に発表された品種です。

工場の前で、大切に育てて参りたいと思います。（去年は残念ながら結球しませんでしたが、綺麗な菜の花が咲きました。）

今年の育て担当は、ふだんは具作り担当のベテラン、星製造主任。小牛田農林高校卒でもあり、自分の家の庭でも畑を耕している農作業大好き人間です。

１１月には白菜になる予定です。そして５月には菜の花が咲きます。またアップしたいとおもいます。