今年の夏、宮沢賢治先生の自耕の地、「下の畑」に、花巻市の方々、「下の畑保存会」の方々たちご協力のもと、花巻農業高校、花巻東高校、そして明成高等学校(リエゾンキッチン)の皆さんたちが白菜の種を撒きました。
種蒔きに参加させていただいたブログはこちら↓
http://ameblo.jp/hachiya-foods/entry-11345912885.html
先日、僭越ながらその収穫にお邪魔した様子でございます。
宮沢賢治先生の「春と修羅」という詩集の中に、「白菜畑」という詩があります。
「霜がはたけの砂いっぱいでエンタシスある柱の列はみな水いろの影をひく 十いくつかのよるとひる病んでもだえてゐた間こんなつめたい空気のなかで 千の芝罘白菜ははじけるまでの砲弾になり 包頭連の七百は立派なパンの形になった」
この詩が書かれたのは大正15年です。
この芝罘(チーフー)白菜こそが、明治期に移入され、松島系品種群の親となったもの。芝罘は山東省の地名でちなみに渡辺採種場が発表した松島純二号は、賢治が『白菜畑』を書く2年前(1924/大正13)に発表された品種でございます。
まさに、宮沢賢治先生が結び付けてくれた、時空を超えたつながりを感じますね。
↓渡辺さんがつながりを非常にわかりやすくブログに書いて下さっております。
http://streambank.exblog.jp/16136793/
↓今回一緒の佐藤香世子さんのブログもどうぞ
http://blog.goo.ne.jp/sugar117/e/fc449024d3861fa9664fb42b6c3b3d34
↑全部で5品種。野々島で今年高校生たちによる種取りをした松島新二号をはじめ、大正13年発表の
「純二号」、そして東京オリンピックの時に発表された「オリンピア」、「黄愛」と、今年渡辺採種場
さん90周年の新商品「秋の祭典」。みな立派に育っておりました!!一部は後日、野ノ島の仮設住宅の
方々に配られます。
↑そのあと、賢治先生が教鞭をとられていた、花巻農学校の後身にあたる、花巻農業高校にお邪魔しました。学校の中になんと、小さな渓谷があるんです。いやあ、ホント素敵なところですね。
↑花巻農業高校生による、鹿踊でのお出迎え。
圧巻です。素晴らしい伝統芸能を見させていただきました。全国大会にも出場しているハイレベルさ。
相当練習を積んでいることがよくわかりました。かぶりものだけで13kg、それを15分演じる凄さ。
練習は体育会系よりも厳しいんだとか。女子生徒も2人、男子と同じように演じていて
驚きましたね。
↑そして、今度は明成高校調理科の皆さんによる白菜づくしのおもてなし。
↑これだけの種類と量。
みんな前の日の仕込みから朝早くからの準備大変だったと思います。
心温まる白菜のフルコース。味わって頂きました。
右下のスープには、弊社の松島白菜餃子をお使い頂いております。
ホント有難いです。
↑佐藤さんと、宮沢賢治先生の弟さん清六さんのお孫さんにあたる宮沢和樹さんとのツーショット。
食事を頂く前に、和樹さんから素晴らしい話を聞かせていただきました。
「ここに集まった方々は、賢治が呼んだご縁のある人たちです。・・・(中略)・・・
とにかく、賢治が伝えたかったこと、それはとにかく動くことです!!」
とおっしゃっておられました。
↑私も、ついお願いして写真を一緒に撮ってもらいました。
右はリエゾンキッチンの月本先生。高橋先生、三浦先生たちと共にいつも頑張っておられます。
↑高校生たちのあいさつの様子。明成高の生徒さんの一人が明日大事な入社試験だと聞くと、花巻農業高校の皆さんから熱いエールが贈られました。こうやって暖かい交流が始まるんですね。
↑林風舎(http://www.e-haweb.com/home/rinpoosha/ )にお邪魔し、宮沢賢治先生の前で記念撮影☆。
「みんなの白菜物語プロジェクト」は今回、宮城と花巻の畑がつながってまた新しい出会いと
物語を紡いでいきました。先人達が残してくれた「大切なもの」を大切にこれからの新しい素敵な社会づくりにどんどんつなげていきたいですね。
うちも白菜餃子作りを通して、ご縁を大切にしながら少しでも社会のお役に立てることが出来るよう共に動いて参ります!!
(はちやの餃子)
営業時間: 10:00~18:00 休日: 日曜・祝日 電話番号: 022-364-8211 FAX: 022-366-7605 住所: 〒985-0011 宮城県塩釜市貞山通3丁目3-27 駐車場: 有り
おいしい餃子のHP: http://www.hachiya-foods.co.jp/ Email: info☆hachiya-foods.co.jp (☆を@に変えてお送りください)